My Sunday Feeling 0417

yukinko

My Sunday Feeling No.138

人生初のソロワンマンライブから、8日が経った。
言葉になおしたら、過去になってしまう。
そんな複雑な思いがあってなかなか書けなかった。
あれから次のライブのリハが始まり、日常を生きているんだけれど
今もできたら、まだ書き納めたくない、全然書けない。
だけど、またあの日に、最短距離で会いにいけるように、辿々しい言葉を並べていきたいと思います。

Halley’s Comet Comin’ vol.1

「ワンマンのタイトルどうしよっか?」
と元旦にマネージャーにきかれた。

ぼーっと橋の上を渡り歩きながら、これにしようと思った。

レオス・カラックス監督作品
1986年フランス映画『汚れた血』のジュリエット・ビノシュのセリフ
「最近なんだかすごく暑いわ..きっと、ハレー彗星の接近のせいだわ」

私はこのセリフがひどく好きで。

ほんとうのこととかそういったものは置いておいて、彼女に見える世界が、彼女のすべてなんだなと。それはなんて素敵なことなんだろうと思った。

その他にもタイトルへの思いは色々ありますが、ライブMCで話したと思うので、ここでは割愛。

そして正月三が日から、さて曲はどうしようかと考えはじめた。

「絶対やれそうな曲はやるなよ。私はこれから、こういう音楽をやっていきます宣言を音楽で示しな。」とマネージャーに言われた。

おっしゃる通りだし、私だって本当はそうしたいし、だけど私の大切な「かっこいい音楽」はお客様に受け入れてもらえるのか、フルート篠笛吹の人から批判されないか、私に笛を教えてくれた先生は天国でなんというかな、憧れのロックスターはなんというだろう、ものすごく怖かった。

怖くて仕方ないから、毎日いっこいっこ音と向き合っていった。

今年に入ってからの私は本当に付き合いが悪かったと思う。ただでさえ引きこもりなのに。
必要な仕事の飲み会でも絶対お酒飲まないし、
帰ってから1分でも練習できるならと、相手の話を遮ってまで帰ったりしていた。あぁ嫌なやつ。

そんな、つんと触ったらすぐ沸騰してしまいそうな時間の中で生きていたから、音楽と全然関係無いところで、何気なく言われた言葉にひどく落ち込んだり、読んだ本がナイフの刃になって私に向かってザクザク刺してきたりした。

そうして毎日いっぱいいっぱいの中、
リハでカッコいいものができると、一切がどうでも良く思えた。
全部くれてやるから、私から音楽だけは奪わないで。
つくづく自分のわかりやすさに失笑した。

私がこんな感じだから尚更、ファンクラブのみんなや美佳さんやマネージャー、仲間等に救われました。

ファンクラブのみんなとの配信ライブは心の支えでした。
本番一週間前に「私哲学勉強し始めるから」と言った時のみんなの反応よ笑。そら寝た方がいいよね笑
でもみんなに笑われないと気付けないんだよほんとうに。

ピアノの美佳さん(お酒が好きな美佳さんだから、アルコールミカ、アルミカって最近呼んでる)本番1ヶ月前に急遽決まったのにさ、本番も2回公演別な曲やるのにさ、本当にカッコ良かったです。美佳さんってずっと色気あるんだよ、ピアノ弾いてる時もそうでない時もね。
あれは確かに内側から滲み出てるものだ、美佳さんに会えてよかったです、心からありがとう。

マネージャーはずっと中2男子みたいで、
私の気なんかよそにルンルンだから助かる。
カッコいいものはかっこいい、ダサいことはするな。本当にシンプルにそれだけで出来てる人だから、居てくれると助かる。

本番で本当は「ハーメルンの笛吹き男」を朗読しようかと思っていたのだけれど、ワンマン前日に
急にものすごく詩を書きたい衝動にかられた。
移動中の新幹線の中でぶわっと書いた。

当日お客様から、親友から、
「春と鏡、良かった」
という言葉をたくさんかけてもらったとき
あぁ私の生き方は間違えて無かったんだなと思えて、涙が出てきた。これを書いてる今もまだ涙が出てきます。

私の人生を肯定してくれてありがとう。

ライブの前々日には宮沢賢治『春と修羅』を
前日には太宰治『恥』を読んでいました。

そして、ついにむかえた4月9日ワンマン当日。

ねぇ待って。ここまで2000文字弱書いてきて、まだワンマン前夜なんだけど。

どうしよう。どういうこと?!

実はまだ緊張が続いていて、本番の録音も聴けていないのです。恋だって敵わないような時間を過ごしてるわ。その分、お客さんからもらった言葉とか顔ははっきり頭にやきついてるよ。

この続きは、また来週かこうかな。
来週には、ワンマンのダイジェストがなんとなく出来上がっている頃でしょう。

本当マイペースでごめんなさい、でもこの思いは未来まで大切に持っていきたいのです。

寝れる時にゆっくり寝て、過ぎてゆく晩春を豊かにお過ごしください。
それではまた来週。

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